営業写真の開祖「下岡蓮杖」を題材とした新たな観光を発掘
下田市の偉人である営業写真の開祖「下岡蓮杖翁」の足跡を調査研究し、その偉業を全国に発信。
下田市の歴史遺産と併せて観光客増加のための観光資源の発掘を目的に、調査研究事業を実施する。
概 要
下田市の偉人である「下岡蓮杖翁」に着目。同氏は写真界においては、営業写真の開祖として東の下岡蓮杖と言
われるほどの人物であり、西の上野彦馬と並び称されている。当地下田小学校の校歌の2番にも唄われるほど、
郷土の偉人として親しまれ、また写真界では全国的にも有名な人物である。
今回、観光産業主体の当地にあって、ここ近年新しい施設が出来ない中、観光客の増加を図るべく、幕末開港と
して全国的にも知名度のある当下田市に、同時代を生きた下岡蓮杖を題材とした新たな観光資源の発掘のため調
査研究事業を実施する。
活動内容
- 専門家を交えて、下岡蓮杖の物語・功績について標準版を作成する。
- 「下岡蓮杖鑑定団」に向け、下田市内外の蓮杖翁の作品の発掘を行う。
- 下田市内を中心とした写真によるフォトコンテストを開催。
- 下岡蓮杖写真展の開催。
- 下岡蓮杖ガイドツアーの実施。
- 下岡蓮杖ゆかりの地を紹介するリーフレットの作成。
- 下岡蓮杖応援キャラクター「蓮じい」のPR
専門家紹介
- 斎藤多喜夫 さいとうたきお
- 1947年、横浜市生まれ。東京都立大学大学院修士課程修了。横浜開港資料館元調査研究員。横浜国立大学・フェリス女学院大学・東京大学・国学院大学元講師。
- 著書に『幕末明治 横浜写真館物語』(吉川弘文館)、『横浜外国人墓地に眠る人々』(有隣堂)、共著に『横浜もののはじめ考』(横浜開港資料館) 、『図説横浜外国人居留地』(有隣堂)がある。
- 森重和雄 もりしげ かずお
- 古写真研究家・作家。一九五八年熊本県生まれ。大分大学経済学部経済学科卒業。古写真調査研究会代表。
- 著書に、『幕末明治の写真師 内田九一』(内田写真株式会社、二〇〇五年)、『英傑たちの肖像写真』(渡辺出版、二〇一〇年、共著)、『復刻版 日清戦況写真』(国書刊行会、二〇一三年、共著)、『大久保家秘蔵写真 大久保利通とその一族』(国書刊行会、二〇一三年、共著)などがある。日本カメラ財団小誌『JCII NEWS』にて「幕末明治の写真師列伝」、雑誌『歴史通』にて古写真をテーマにした「古写真探偵」を連載。